鈴鹿へのトラッカー旅

ガマタ丸

2015年10月17日 22:33

「10/11・12に鈴鹿サーキットで走行会があるんだけど、手伝ってくれるメカニックが見つからなくて。どうしても人手が必要だから手伝いにきてくれない?」という親父の依頼がきっかけで鈴鹿サーキットへ行ってきました。
普通であれば走行会くらい一人で行ってやって来いよ!と思うところですが、親父が走行会に参加する際は

①レーシングカーを積んだ4tのローダーでサーキットへ自走
②車を下ろしたりタイヤ・工具を積み降ろししたり
③走行会終了後もすべて片づけて再びトラックで自走して帰らなくてはいけない

と、常軌を逸した作業をやらなくてはいかず、さすがに70歳近い親父に全て一人でやらすのは可哀想だな、ついでにトラックも運転したいしということで行ってきました。


10/11(日)
親父「鈴鹿には夕方16時ころに着けばいいから、10時くらいに自宅を出て高速で行く?」
私「全部高速なんて軟弱者は下がっておれ。トラッカーとして東海道を航海するのじゃ」

ということで、朝7時出発、首都圏を抜けるまでは高速、名古屋あたりまでは下道を航海するルートで出発します。

途中の海老名SAにて。え、これが個人所有のマイカー?と思わずにいられない日野レンジャー4トンアルミバン。


厚木までは東名、続いて小田原厚木道路で小田原を抜け、箱根超えでひたすらR1を進むとします。

この時の箱根新道~三島にかけては濃霧の中。

うちのトラックはレンジャーの中でも一番パワーが無いグレードのため、箱根新道の登りは場所によっては時速30~40キロがやっと。
後ろを見れば行楽客の長蛇の車列・・・トラッカー冥利(エセだけど)につきますなあ。

やっとの思いで箱根を下ると三島から静岡県内はバイパス天国を爆進。
トラックから眺める運転席は普段と違って壮観ですらあります。


11時ころ、道の駅「富士」にて休憩。

昼食に山菜うどんとしらすのごはん。

近年の道の駅は巨大なレストランにお土産物屋とさながらアミューズメント施設ですが、この道の駅はシンプルに駐車場とトイレと恐ろしく事務的な食堂のみ!という硬派な元祖道の駅の風貌を備えていました。

昼食後はトラックの車窓から東海道を西へ。

由比海岸。

延々と続くバイパス。


浜名湖。

浜名湖周辺の景色は北海道道東の釧路~白糠周辺の海岸風景にそっくりで懐かしい気分になりました。


段々時間が押してきたので豊明ICから伊勢湾岸道へ。

名港トリトン周辺は横風注意地帯。ロードスターでは横風なんて普段意識しませんが、トラックだとかなりワッパを取られますね。


17時ころにサーキットに到着。明日の走行会に合わせて先にトラックから車を下ろすとします。

我が家のトラックは荷台の中に黄色いケージを収納していて、ケージごと車が下りる仕組みになってます。

油圧シリンダーの脚が降りてきて。

着地。


トラックから降ろしたらピットの中へ移動。ポルシェの996型GT3カップカー。

ところで、特に996型の911はボテッとしてスポーツカーにあるまじきかっこ悪さだと思います。
カップカーくらい車高が下がっていたらまだいいのですが、純正状態はちょっと・・・。
この時期のポルシェデザインの迷走っぷりが反映された車だと思います。

この日は鈴鹿のサーキットホテルに宿泊しました。
サーキット内のオートキャンプ場は人でいっぱい。夜はかなり騒がしそうな雰囲気でした。


10/12(月)

この日は朝6時に起床。走行会の朝は早いのです。

8時から走行が始まるため、ピットの中でタイヤ交換・空気圧調整等の軽作業を行います。
センターロック式ホイール+エアージャッキ内蔵のためタイヤ交換が滅茶苦茶楽でいいですね。


主催者から配布された朝食の弁当を一息ついたうちにいただきます。GTウイングはこういう時に物置代わりとして使えるから便利ですね。


作業員としてやるべきことはやったので、あとは好きに走ってこい!と送り出し



見てるだけじゃつまらないのでこの後ついでに走らせてもらいました。
鈴鹿に来るのは3回目ですがポルシェで走るのは初めて。
相変わらずグランプリコースはコース幅が広すぎてライン取りがよくわからないなあ、くらいの感想で。

結局13時頃まで走って、走行後は再度荷物の積み込み+車の積載等々を行って鈴鹿を出たのが14時過ぎ。

帰りは鈴鹿ICから東名阪→伊勢湾岸道→東名→新東名→東名の最短ルートです。

3連休最終日ということもあって渋滞に巻き込まれながらも22時ころに帰宅。

サーキット走行よりもトラックの運転のほうゆったりどっしりして楽しいなあと感じた旅行でした。
前から感じていたのが、キャンピングカーではなくてトラックの運転席後ろのベッドを寝床にして日本を旅したら楽しいんじゃないかと思います。
荷物はいくらでも積めるわけですし、トラック独特の運転フィーリングを味わいながらの旅行はなかなかおつなものではないでしょうか。
さすがに大型トラックは大きすぎるので、今回みたいな4トントラック、もしくは大型トレーラーのヘッドだけというのもありかもしれませんね。


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